この記事では、「傷つきやすいのに、刺激を求める人たち」の内容・感想を紹介していきます。
前提として、こちらの書籍はHSP(Highly Sensitive Person)の中でも、「HSS型HSP」に向けた一冊となります。
ご自身が、HSPの自覚はあるけれど、HSPの型までは分からない!
そんな方は、まずはHSPの診断で自分の型を見つけてみてください。約3分で診断ができます!
ところで、HSS型HSPって、一体どんな性質なの?
刺激追及性(HSS)を特性として持つ、感受性が強いとても繊細な人(HSP)の総称
著者の感想としては、「HSS型HSP」について、ここまでか!という位いろいろな観点から詳しく知ることができ、自己理解がとても深まりました。
HSS型HSPの方や、HSS型HSPの実態が気になる方には、一度は読んでもらいたい一冊です!
ご自身がHSS型HSPの人
HSS型HSPの性質について詳しく知りたい人
『傷つきやすいのに刺激を求める人たち』の概要
タイトル | 傷つきやすいのに刺激を求める人たち |
著者 | トレイシー・クーパー著 喜多直子訳 時田ひさ子監訳 長沼陸雄監修 |
発売日 | 2022年8月23日 |
ページ数 | 412 |
言語 | 日本 |
この書籍の要約・まとめ
HSS型HSPについての概要
書籍では、HSS型HSPについて以下のような説明をしています。
HSS型HSPは、少し異なる特性を持つHSPですが、同じように共感性が高く、時々過剰に刺激を受けては、静かな場所に引きこもって1人で心身を回復させる時間を必要とし、生活上の些細なことに気づき、強い情動に突き動かされる豊かな内面を持つという才能/苦痛を経験します。
傷つきやすいのに、刺激を求める人たち より一部抜粋
この書籍のすごいところは、HSS型HSPについて、以下の8つのチャプターから深いところまで、掘り下げている点です。
- パーソナリティ特性とは
- ことのはじまりー子供時代
- 仕事
- 対人関係
- セルフケア
- 危険行動とHSS型HSP
- 内なる創造的な力
- コミュニティに生きる
HSS型HSPの本質を突き詰めた、とても濃い内容となっています。
HSS(刺激追及性)には、4つの特性がある
- スリルと冒険の追求…興奮やリスクが得られる身体的リスクを好む因子。HSS型HSPの20%が該当。
- 経験または新寄性の追求…強い好奇心と未知の経験に対する積極性を表す因子。
- 脱抑制…抑えつけられることを嫌う因子。
- 退屈しやすさ・飽きっぽさ…適度な刺激がないと感じる因子。
個人的に共感したポイント
HSS型HSPにとって「退屈感」が1番の敵
HSSならではの、「適度な刺激がないと感じる因子」です。
「HSS特性は人生の早い段階で発現し、ピークを迎え、その後は年と共に減退し細っていく傾向にありますが、『退屈感』は例外的に持続するそうです。
私も「退屈感」が1番苦手でした
昔から、休みの日はダラダラと過ごす1日より、スケジュールがびっしりと詰まった1日の方が充実感を感じることが多いです。また、大学生時代にお客がほとんどこない和菓子屋でバイトをした時には、暇すぎるのが苦痛で辞めました笑
この「退屈感」は、フロー状態(自分の可能性が試される困難な仕事に、精神が完全に没入している状態)で回避できるとされています。
思い返せば、試験前の勉強している期間は、大変でしたが、それ以上の充実感で溢れていました
この書籍の良かったところ
時田ひさ子さんの解説がとても分かりやすい
この書籍では、クーパー博士が書いた文章を、翻訳したものです。そのため、やや文が固い箇所があります。
ですが、各チャプターごとに、HSS型HSP専門心理カウンセラーの時田ひさ子さんの解説付きです。
時田ひさ子さんの代表作といえば、こちらの書籍です。
日本人ならではの、例えや表現が満載で、各チャプターの内容がスッと腑に落ちました。
自己理解が深まった
この本を読むまでは、ただ漠然とHSS型HSPという自覚はありましたが、それが一体どんな性質よくわかっていませんでした。
ですが、この本を通じて今まで抱えていたモヤモヤが言語化されて、とても気持ちが晴れやかになりました!
自分が得意なこと、そして苦手とすることが本を読んだ前後で明確になりました。
HSS型HSPの本質を知りたい人におすすめの一冊
今回は、『傷つきやすいのに刺激を求める人たち』をレビューしました。
少しでも、興味が湧いた方はぜひ読んで見てくださいね!
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